「たき火ワークレポート」
日 時 :2009年12月20月(日) 10:30〜13:30

場 所世田谷区 羽根木プレーパーク

参加者:大人21名・子ども12名


材木
を運んだり、のこぎりで切ったり。
働くお父さんたち。


開始早々「 かまどを使えるのは、12時まで!火をおこさなければご飯は

食べられません」。早くも公園で遊ぼうとする子ども達に、季世恵さんが声を

かけました。…ご飯が食べられない! お父さんと子ども達は、急い

で廃材置き場から木材を持ち出し、のこぎりで細かく切り、新

聞紙につけた火種から木材に移そうとしますが、これは難しい。

落ち葉を集めてやってみても出来ない。そうだ!小枝だ!子ど

も達はあちこちに散らばって小枝を集めました。試行錯誤しながら、ようやく2箇所のかまどで煮

炊きが出来るようになったのは開始から30分経ってからでした。急いで20本の芋を火に入れ、40

分の野菜スープの材料を入れた大なべをかまどにかけます。1時間で出来ますように!





周りが真っ黒になるまで焼いたネギの甘いこと!

 さあ、持ち寄った食材あらゆるものを焼いてみよう。

 まずは、長ネギ&下仁田ネギ。剣のような長いねぎを

 そのまま焼いて食べる豪快な料理!何にも味付けしな

 くても、旬のネギの甘いあじわいに、「うまい!」

 「甘い!」。一同感激しました。マシュマロやチーズは

 とろっとしたくちどけになり、焼きバナナはチョコを

 くわえてチョコバナナになり、りんご、しいたけ、エ

 リンギ、銀杏、ソーセージ、おにぎりetc、歳児でも 



自分で火にあぶってかぶりつく姿を、大人は微笑んでみています。 …普段のお父さんお母さんなら、

危ないから後ろに下がってなさい!と言ったかもしれません。





プレーパークの理念は「自分の責任で自由に遊ぶこと」
そして、子供が自分で試行錯誤しながら発見していく
ことを大人が支える場です。(プレーパークHPより)


 火は、子どもとって危険なものではあるけれど

 生活に欠かせないもの。食(命)をもたらすもの。

 だからこそ、それを扱えるようになることは

 生きるうえで大切なこと。

 先回りして、危険だからと言う理由で、子供の

 冒険心や生きる力を制限してはいけないことに

 気付かされました。




冬の野外で火を囲み、暖かい物を食べると、笑顔が出て会話も弾みます。

自己紹介も無いままにスタートしたワークでしたが、ぎこちない雰囲気はたき火を前にしたら

あっという間になくなります。

火という自然の力は、人から言葉を引き出すこと、そして、その場にいる人達をつなぐことがで

きるのですね。ワインやシャンパンも登場して、大人にとっても贅沢なひとときになりました。

12時近くになって、かまどの使用時間が延長できることになり、一同…ホッ。

焼き芋、具だくさん野菜スープが出来上がり、皆でゆっくりと食べました。

最後は、焦げ残ったものをきれいに焼いて、土に返して終了しました。

スープの下準備や焼けたものを配膳するのは女性。火の番は男性。自然と役割が分かれましたが、

子ども達にとっては特にお父さんたちの奮闘振りがとてもかっこよく映っていたようです。

炎が燃え上がったり、煙が立ち込めても、時間半ずっと火のそばから離れず作業していた姿。

男子たちが「お父さんたち良く働いていたね」と素直に感心していました。

現代の生活では便利になった反面、いわゆる男手が必要な場面がなくなってしまい、お母さんが

働いている姿は目に出来てもお父さんが働く姿はなかなか目に出来なくなっています。

私たちはその事を意識して生活することが必要なのかもしれません。

たき火ワークは、美味しくって楽しくって学びのある時間でした。



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